はじめに:同じ紫微斗数を学んだ者として
「紫微斗数を学べば、占い師として稼げるようになる」
そんな言葉を、最近よく目にするようになりました。
たしかに、そうやって成功している方もいますし、私自身、紫微斗数に出会って救われた一人です。
でも…
ずっと占いの現場に身を置いてきた今、ふと感じることがあります。
それは、「稼げる」という言葉ばかりが一人歩きしてしまっている現実です。
実際には、占いを学んだのに一歩が踏み出せない方、がんばっているのにお申し込みがゼロのまま苦しんでいる方も、たくさんいらっしゃいます。
なかには、いつの間にかSNSから姿を消してしまった方もいて、私はその様子に何度も胸が締めつけられるような思いをしてきました。
だからこそ、今ここで、占いを仕事にしたいと願うあなたに、「現実的な視点」と「希望が持てる方法」をお届けしたいのです。
紫微斗数は、たしかに可能性のある占術です。
だけどそれは、魔法の杖ではありません。
私も遠回りしながら気づいた、「本当に大切なこと」。
この記事で、ひとつずつ丁寧にお伝えしていきますね。
紫微斗数は稼げる技術って、本当?
最近よく目にするようになったのが、
「紫微斗数は稼げる」「技術さえあれば収入になる」
そんな言葉たちです。
たしかに、紫微斗数は、しっかり学び、丁寧に活かしていけば人の役に立てる占術であり、そこに対価が生まれることもあります。
でも、忘れないでほしいことがあります。
ただ学んだだけで、すぐに収入になるわけではないということ。
本当に「仕事」として続けていくためには、
- 紫微斗数の知識を自分の言葉で語れること
- 命盤の中にある人生の物語を感じ取れること
- そして何より、お客様との信頼関係を大切に育てていけること
この3つが、土台として欠かせません。
命盤は、未来への羅針盤
紫微斗数は、人生を読み解くための「魂の地図」のようなもの。
でもそれは、宝の在りかを一発で当てる地図ではなく、「どの方角に進むと、自分らしい幸せに近づけるか?」を示す羅針盤なんです。
つまり、紫微斗数の命盤は、人生の旅を導いてくれるもの。
でも、ただ持っているだけでは宝にはたどり着けません。
進む方向を選び、時には立ち止まり、誰かに手を差し伸べながら、そんなふうに命盤と向き合っていくからこそ、占い師としての道も、少しずつ形になっていくのです。
「技術」だけじゃ、道は開けない
たとえば、どんなに正確に星の意味を解説できても、その言葉が相談者さんの心に届かなければ、鑑定としては不十分です。
反対に、まだ学び途中でも、「この方の人生に、少しでも希望を届けたい」という気持ちがこもっていると、その鑑定にはちゃんと力が宿るものです。
だから大切なのは、知識と感性、そして人を想う心を重ねていくこと。
紫微斗数で、これからの道を拓いていきたいあなたには、そのことを、どうしてもお伝えしておきたかったのです。
「短期間で占い師デビュー」は本当に可能?
「たった3カ月で占い師デビュー!」
そんな言葉を見ると、憧れたり、ちょっと焦ったりすることもあるかもしれません。
でも、ここで少し立ち止まって考えてみてください。
デビューとは、スタートラインに立つということ。
決して、「いきなり収入が安定する」こととイコールではありません。
占いの世界は、信頼で成り立っている世界です。
どれだけ丁寧に、誠実に、目の前の人と向き合えるか。
そこに、その人の歩みや人生がにじみ出るのが「鑑定」なんですよね。
もちろん、すぐに結果が出る方もいます。
でも、多くの場合は、信頼と実践の積み重ねで、少しずつ広がっていくもの。
私自身、これまで何十人、何百人という方の命盤を読んできましたが、いまだに、ひとつの命盤から新しい気づきをもらう日々です。
読むたびに、命盤の奥深さと、その人の人生に心がふれるんです。
だからこそ、「早く収入につなげなきゃ」と焦るよりも、まずは命盤と丁寧に向き合う時間を大切にしてほしいと思います。
その時間こそが、のちの自信と信頼につながっていくからです。
紫微斗数を正しく教えられる人が少ない、という声について
最近、「紫微斗数は難しい」「どれが正しいのかわからない」といった声をよく耳にします。
たしかに、紫微斗数にはいくつかの流派があり、それぞれに特徴があります。
でも私は、こう思うのです。
このやり方が正解
あのやり方は間違い
そうやって決めつけること自体が、紫微斗数の可能性を狭めてしまうのではないか」と。
紫微斗数は、命盤という「魂の地図」を読み解いていく深い学び。
その解釈に、たったひとつの答えがあるわけではありません。
私自身、紫微斗数の講座を受けたり、書籍や古典にも触れてきました。
でも、最後にたどり着いたのは、
「どの流派か」よりも、「どんな姿勢で、目の前の人と向き合っているか」が大切だということ。
「この星があるから〇〇だよ」と一方的に伝えるのではなく、その人の人生や背景、言葉の奥にある想いを感じながら、命盤と対話する。
それが、本当の意味で魂に寄り添う鑑定だと、私は思っています。
たとえば、過去の古典的な読み方がすべて間違っているということではありません。
でも、今は「自分らしく生きたい」「これからの人生を自分で選びたい」と願う時代です。
だからこそ、今の時代に合った読み方で、相手の心に届く鑑定ができるかどうかが、これからの鑑定師に求められていることなのではないでしょうか。
占術の手法よりも、誠実に、あたたかく、相手と向き合おうとする心。
それこそが、もっとも大切な紫微斗数の学びだと、私は信じています。
私自身の経験から伝えたいこと
私もむかし、紫微斗数を学びながら、「この占いで収入を得られたらいいな」って思っていた時期がありました。
やっぱり、生活のこともあるし、好きなことで誰かの役に立てたら嬉しい…
そんな想いは、きっと多くの人に共通していると思います。
でも、いざ活動を始めてみると、本当に心に残っているのは、いただいた言葉なんです。
「この鑑定を受けて、希望が持てました」
「涙が出るくらい、気持ちが軽くなりました」
「前を向けるようになりました。ありがとうございます」
そう言ってもらえた瞬間、「紫微斗数を学んできて本当によかった」と心から思えました。
もちろん、お金をいただくことは大切です。
だけど、信頼の先に、自然と収入はついてくる。
今では、そう実感しています。
誰かの人生に静かに寄り添うこと。
答えを押しつけるのではなく、その人が自分の人生を歩んでいけるように、そっと背中を押すこと。
その小さな積み重ねが、信頼になり、喜びになり、やがて仕事としてちゃんと形になっていくんだと思います。
おわりに:学び方よりも、「どう活かすか」
紫微斗数に惹かれたとき、きっと、どこかで「自分の人生を変えたい」と願っていたのではないでしょうか。
私自身もそうでした。
運命を知れば、未来が変わる気がして。
命盤を読み解くたびに、「もっと深く知りたい」と思うようになりました。
でも、本当に大切なのは、学んだことを、どう人生に活かしていくかだと、今は感じています。
たとえば、
☑️ 誰かの心をそっと照らすために
☑️ 自分らしい働き方を見つけるために
☑️ 不安な未来に、希望を灯すために
命盤に向き合う時間が、誰かの力になったり、自分自身を優しく励ましてくれる道しるべになったりするんです。
紫微斗数は、「当てもの」でも、「正解探し」でもありません。
それは、自分を知って、自分の人生に責任を持つための地図です。
だからこそ、知識を増やすことだけにとらわれなくて大丈夫。
まずは、自分の命盤から今の自分を丁寧に見つめること。
その小さな一歩が、「稼げる・稼げない」の枠を超えた、本当の豊かさに繋がっていくと私は思っています。
紫微斗数は、あなたのペースで寄り添ってくれる占いです。
ゆっくり、じっくり、自分の人生を歩んでいきましょう。
この記事を読んでくださったあなたへ
あなたの学びを、伝える力へと育てたい方へ
もし今、
「もっと深く紫微斗数を学びたい」
「知識はあるのに、読み解きに自信がない…」
そんなふうに感じているなら、どうかひとりで悩まないでくださいね。
命盤を“知る”だけで終わらせず、
あなたの中にある想いや経験とつなげて、
“誰かの心に届く言葉”へ育てていく──
そんな鑑定スタイルを、一緒に育てていきませんか?
あなたの優しさや感性が、
きっと誰かの人生の光になる日がきますように。
そっと、のぞいてみてくださいね。
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