紫微斗数を学んだのに、いざ、誰かを鑑定しようとすると手が止まってしまう…
命盤は出せる。星の意味もある程度は覚えた。
でも、いざ相談を受けると…
「この悩みにどう答えればいいんだろう…」
「自分の読み方で合っているのかな…」
「相手に納得してもらえる鑑定ができるのだろうか…」
そう思った瞬間、心臓がドキッとして、のどが詰まる。
画面の前で、言葉が出てこなくなってしまう。
そんな経験、ありませんか?
これは、私自身、何度も感じてきたことなんです。
紫微斗数の基礎は学んだはずなのに、命盤が読めない。答えられない。
「もしかして、私は向いてないのかも…」
そんなふうに、自分を責めたことさえありました。
でも、今ならはっきりと言えます。
鑑定ができないのは、才能のせいではありません。
紫微斗数が読めない理由には、ちゃんとした構造的な「つまずきポイント」があるのです。
この投稿では
なぜ命盤を学んだのに鑑定ができないのか?
その心のモヤモヤの正体をひもときながら、紫微斗数命盤の読み方の転換点となる視点をお伝えしていきますね。
私もそうでした
紫微斗数を学び始めた頃の私は、命盤を読めるようになれば、たくさんの人の悩みを解決できる!
そんな期待を胸に、教材を開き、主星・副星の名前を一つひとつ覚えていきました。
命宮には何の星が入っているか? この星はどんな性格を示すのか?
調べること自体が楽しくて、自分や家族の命盤を夢中で見ていたのです。
でも、いざ誰かの「悩み」を前にすると、急に言葉が出てこなくなってしまったんです。
相手は、仕事のこと、結婚のこと、人生の転機を真剣に悩んでいる。
その気持ちに触れたとたん、胸の奥に不安が広がっていきました。
「この人に、私が本当に伝えられることってあるのだろうか…」
「もし間違っていたら、どうしよう…」
そんな思いが押し寄せてきて、口が開けなくなってしまったのです。
特に、有料でのご依頼をいただいたときは、心がすくんでしまいました。
「お金をもらって答えるなんて、私にはまだ早い…」
「ちゃんと当てられなかったらどうしよう…」
そんなふうに思って、せっかくいただいた依頼にも、自信を持って応えることができませんでした。
基礎は学んでいるのに、言葉が出ない。答えにたどり着かない…
それが、私の最初のつまずきでした。
けれど今は、あの頃の私にこう伝えたいのです。
「それって、すごく自然なことだったんだよ」と。
なぜなら、紫微斗数の命盤が読めなくなるのには、ちゃんとした構造的な理由があるからです。
鑑定ができない本当の理由
紫微斗数を学びながらも
「どうして私は鑑定ができないんだろう…?」
「知識はあるはずなのに、言葉が出てこない…」
そんなふうに感じている人は、実は少なくありません。
でも、安心してください。
それは、あなたのセンスや努力が足りないせいではないのです。
多くの人がつまずく理由。
それは「命盤を読む構造」と「悩みと命盤をつなげる方法」が、講座やテキストの中で明確に教えられていないから。
たとえば、
- 命宮だけを見て、そこで判断を止めてしまう
- 星の意味を「単語」のように拾い読みして、文章にならない
- 十二宮をバラバラに見て、命盤の「流れ」がつかめない
- 相手の相談と命盤のどこをつなげるか、わからない
こうした状態では、どれだけ知識があっても、命盤は情報の羅列で終わってしまいます。
たとえるなら、パズルの完成図を見ずに、バラバラのピースを手探りで並べようとしているようなもの。
構造を知らなければ、全体像が見えないのは当然なんです。
だからこそ、「読めない」のではなく、「構造を知らなかっただけ」。
このことに気づいた瞬間、命盤が読みやすくなる第一歩が始まります。
解決への第一歩:つながる読み方とは?
紫微斗数の命盤は、「魂の設計図」ともいわれます。
でも設計図をただ見ているだけでは、人生の意味は読み解けません。
大切なのは、命盤の中にある情報をつなげて読む視点です。
星の意味をひとつずつ覚えるよりも、
その星が「どの宮にいて」「どんなエネルギーを帯びていて」
「他の宮や自化とどうつながっているか?」
この関係性を意識することで、命盤が語りかけてくるようになります。
たとえば、相談内容が「職場の人間関係」だったとしましょう。
命宮や交友宮を見るだけでは、全体像は見えてきません。
でも、遷移宮・官禄宮・自化・三合・流年などを立体的に見ていくと、その人の今の状況が浮かび上がってくるのです。
つまり、紫微斗数において最も大切なのは、「知識」ではなく、「つなげる感性」。
そして、その感性は、特別な才能がなくても誰でも育てることができます。
たとえば、私が大切にしている視点はこんなふうです。
- 命宮 → 今の自分の「立ち位置」
- 遷移宮 → 人間関係の中で「映し出される自分」
- 官禄宮 → 社会で表現する「役割」
- 財帛宮 → 「価値観」と「エネルギーの注ぎ方」
こうした宮の意味を踏まえたうえで、相談内容と命盤を照らし合わせていくと、命盤の物語が立ち上がってきます。
それは、まるで命盤と会話しているような感覚。
この「つながる読み方」こそが、鑑定ができる力の土台になります。
まとめ
紫微斗数が読めないと悩むとき、それは「自分に才能がないから」ではありません。
命盤を読む順番・つなげ方・視点の置き方を変えることで、誰でも鑑定できる力を育てていけるのです。
焦らず、ゆっくりとで大丈夫。
命盤は、あなたが向き合おうとするとき、必ずその人の人生を語り始めてくれますよ。
\次回の投稿では/
紫微斗数が「当たらない」と感じる本当の理由に迫ります。
「古い時代の紫微斗数の解釈」だけではたどり着けない、これからの命盤の読み解き方についてお伝えしていきますね。
お楽しみに。
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