紫微斗数が当たらないと感じる本当の理由|三方四正の読み方は、もう時代遅れ?

鑑定力の育て方

紫微斗数を学ぶあなたへ

紫微斗数を学んでいると、命盤を読んでいて「ん?」と立ち止まること、ありませんか?

たとえば、
「財帛宮が空宮なのに、この人は豊かに自由に生きている」
「官禄宮に、悪いとされる星があっても、生き生きと仕事をしていて輝いている」

そんなとき、ふと不安になりますよね。

「自分の読み方が間違ってるのかな…」
「まだ星の意味が分かっていないのかも」

そんなふうに、自分を責めそうになったことがある方も多いのではないでしょうか。

でも、どうか安心してください。

それは、あなたの読み方が間違っているのではなく、あなたの感性が、時代の変化に気づいている証拠なのです。

紫微斗数の背景には、時代の価値観がある

紫微斗数はもともと、古代中国の帝王学から発展した命理学。

「国をどう治めるか」「家をどう繁栄させるか」
そんな目に見える成功を重視する価値観のもとで育まれた占術です。

だからこそ、命盤では特に、財帛宮・官禄宮・遷移宮といった三方四正が「人生の成否を決める重要ポイント」とされてきました。

でも、それは家を継ぐ男性が中心だった土の時代の価値観。

今、私たちが生きているのは、「何を持っているか」ではなく、「どう在るか」が大切にされる
風の時代です。

命盤は変わらなくても、そこに映る人生の読み方は、時代に合わせてアップデートされるべきなのです。

古い解釈に、心がざわついたことはありませんか?

古い紫微斗数の書籍には、読んでいて胸がざわつくような言葉が少なくありません。

たとえば、
「この星があると、一生孤独」
「ここに○○星があると、結婚できない」
「この命は波乱万丈で、成功から遠ざかる」

まるで運命の判決のような解釈が並ぶことで、読者の心に深い不安や痛みを与えてしまうことがあります。

実際に、こうした記述にショックを受け、紫微斗数から距離を置いてしまう人もいるのです。

でも、それは命盤が「怖い」からではなく、解釈が、時代と合わなくなっているから

結婚がゴールとされた時代なら「結婚できない」は大問題でも、今は一人で自由に生きることも、別の形のパートナーシップも尊重される時代。

つまり、紫微斗数にダメな命など存在しないのです。

時代に合った新しい読み方へ

たとえば
◎ 財帛宮が空宮でも、お金に縛られず好きなことで豊かに生きている人がいます。
◎ 官禄宮に吉星がなくても、組織に属さず自分の仕事で輝いている人がいます。
◎ 夫妻宮に凶星があっても、心から信頼できるパートナーと出会っている人がいます。

これはつまり、命盤が「当たっていない」のではなく、解釈する視点が、もう時代に合っていないということ。

紫微斗数は「成功モデルを当てはめる占い」ではなく、魂のコンパスとして、これからの人生を自分らしく生きるために再活用できるツールなのです。

読み方を変えると、命盤が語り出す

紫微斗数の命盤は、たった一枚。
でも、その中には何通りもの人生が潜んでいます。

これからは、こんな読み方をしてみてください。

✔ 魂のテーマに合った仕事や表現
✔ 他人の期待より、自分の意志で選ぶ人生
✔ 外からの成功より、内側の充実を大切にする道

視点が変わると、同じ命盤がまったく違う物語を語り出します。

たとえば、
「凶星だから不安」と思っていた場所が、「人生を変えるスイッチ」だったと気づくことも。

「空宮で意味がない」と思っていた宮が、「だからこそ、自分で自由に選べる領域」だったと分かることもあります。

命盤は変わらなくても、読む人の感性が変われば、命盤の語る言葉も変わるのです。

命盤は、あなたの未来を否定しない

紫微斗数が「当たらない」と感じる時、それは、あなたの読み方ではなく、時代の解釈が古いだけかもしれません。

そして、あなたの感性が優しく繊細で、魂の本質に気づいている証拠でもあります。

命盤は、未来を決めつけるものではなく、「自分らしく生きるためのヒント」が眠っている魂の地図です。

それは「読む力」が育つたびに、何度でも新しく語りかけてくれるのです。

次回予告:

「時代を超えて命盤の中心を読む」
そのために必要な【3つの感性】を、次回お届けします。

この続きを読むことで、あなたの中に眠っている命盤を読む力が、そっと目を覚まし始めるかもしれません。

どうぞ、お楽しみに。

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